今回は、2019年公開の映画「フォルトゥナの瞳」のネタバレ付き評価と、作中ラストに出てくる「最後の手紙」についての考察をお伝えします!
こんにちは🌞#フォルトゥナの瞳
(2019)
ゆったりと見れました😊
人のために行動することについて考えさせられました。このコロナ禍にも通ずるものがあるなぁと思いました🤔 pic.twitter.com/0tzvdA8QgH— きょおこ@映画垢 (@kidukai812) September 6, 2021
主演に神木隆之介さん、ヒロインに有村架純さんという、なんとも豪華すぎるキャスト!
公開当初もテレビCMやSNSで取り上げられ、かなり話題になっていましたよね!
なんと2021年9月3日より、アマゾンプライムビデオで配信が開始されました!
ほかにも、hulu、U-NEXT、dTV、NETFLIXでも視聴可能なので、サブスクご利用中の方はぜひ見てみてくださいね!
また、筆者は原作小説は未読ですので、ご了承ください。
この記事で書かれている内容
映画フォルトゥナの瞳の評価!
🏥もう少しいます。#フォルトゥナの瞳
「死を目前にした人間が透けて見える」能力を持ってしまった青年(神木)と恋した相手(有村)とのファンタジー恋愛物。クライマックスで泣いてたら、看護師さんに見られて心配された。
「患部が痛いとかじゃないです、映画🎬観てて」って、恥ずかしかった😇 pic.twitter.com/cDQPZ7H1pR— ミィ映画垢 (@s0833k) September 4, 2021
早速私の観た評価ですが、☆★★★★(4つ星)です!
観終わった直後には、「良かったんだけど、あれはなんでなんだろう?」と思うこともありました。
でも、頭の中が整理されてくると「なるほど…それは悲しいわ…」としみじみ悲しくなってきます…!
ここから先は映画のネタバレがふんだんに含まれますので、未視聴の方はご注意ください!
映画フォルトゥナの瞳最後の手紙についてネタバレ考察!
今回の映画のラストシーンでは、主人公・木山慎一郎(神木隆之介さん)から、ヒロイン・桐生葵(有村架純さん)へ宛てられた手紙が登場します。
一昨日見た映画
ラストめちゃ予想つくのに泣いた#フォルトゥナの瞳 #映画 #趣味 pic.twitter.com/Pk0fG1MzGx— 適当な日記 (@omedeta0829) September 8, 2021
この手紙の内容に涙された方も多いかと思います。
映画の中では、慎一郎が手紙を読み上げてくれますが、文章自体は映像にあまり出てきません。
どんな文章だったのか、改めて見てみましょう!
葵へ
沖縄旅行の事、噓ついてごめんなさい。
僕が、この運命を選択したことを許してください。
これまでずっと選ぶことを避けて、色のない世界で
生きてきた自分に、なぜこんな不思議な力が宿ったのか
ずっと考えていました。
でも、この力がなければ葵に声をかけることもなかった。
葵と出会って初めて自分で人生を選びたいって思ったんだ。
色のない世界で僕の人生に、鮮やかな色を与えてくれたのは
葵です。葵と出会えたから見えた景色がある。
だからきっと、何度運命が繰り返されたとしても
僕は同じ選択をするのだと思います。
この力に感謝することがひとつだけあります。
それは、葵と出会えたこと。君を愛せたこと。
なんて格好のいいことは言えないんだ。
本当は、葵と一緒に生きたい。
葵がいる色のあふれた世界にしがみつきたい。
君が言う通り、僕は弱い男です。
うまく言葉にできないから、捨てきれなかった想いを贈ります。
プロポーズもしてないのに、先走りを許してください。
最後に、ずっと言えなかった言葉を伝えます。
愛してる。
慎一郎から葵への愛が伝わる、とても温かい手紙でしたよね…。
この手紙からは、慎一郎の葵への想いだけでなく、「フォルトゥナの瞳の能力の残酷さ」、「慎一郎の覚悟」も読み取ることができます。
フォルトゥナの瞳の能力の残酷さ
#自撮り繋ぎ#神木隆之介 さんと #志尊淳 さんの
リレーがつながりました🏃♂️#フォルトゥナの瞳 での初共演を
きっかけに仲良くなったお2人の
やりとりにほっこりしますね😊初日に #有村架純 さん #DAIGO さんと
一緒に自撮りして頂いた
懐かしい写真をあげておきます📸 pic.twitter.com/qSzVcKKHTQ— 映画『フォルトゥナの瞳』公式 (@fortuna_movie) April 16, 2020
近い将来に死が迫っている人が透けて見える「フォルトゥナの瞳」
自身の身に死が迫りながらも、生きながらえた際に得られる能力のようです。
それ以外に、映画内で語られた「フォルトゥナの瞳」の能力は、次の通りです。
- 自分が透けているかどうかは分からない
- 透けてる人間がいつ、どのように死ぬかは分からない
- 透けてる相手の運命を変えてはならない(相手に死が迫っていることを伝えてもダメ)
- もし運命を変えれば、自分が死に近づく
慎一郎は、街の人たちや葵が透けていく様子から、電車事故が起こることを予見します。
葵とともに生きていくことを夢見ていた慎一郎でしたが、電車事故の発生を止めようとするのです。
しかし、電車事故を止めるということは、一度に何百人もの命を救う=運命を変えることになるため、慎一郎には死が待ち受けています。
手紙の冒頭で、「僕が、この運命を選択したことを許してください。」と綴っていたのはこのことですね。
慎一郎の覚悟
huluでやっと見たー!最後の結末がわかりやすいのころはあれでしたが、普通にボロクソ泣いたwwwそして我らがワンオクのIn the Stars。Takaとキアーラの声が沁みる。。。#hulu #フォルトゥナの瞳 #映画好き pic.twitter.com/rZud0GZTNs
— スコッティ (@mica_k_scottie) September 9, 2021
「沖縄旅行に行く」と嘘をついたことで、葵が電車に乗ることはなくなり、葵の命は確実に助かります。
しかし慎一郎は、家で待つ葵の元へ行こうともせず、手紙と指輪を家に置いたまま、電車事故を止めようとしていました。
なぜ慎一郎は、葵が助かる保証があったのに、それでもなお電車事故の発生を止めようとしたのでしょうか?
その答えが、「葵と出会えたから見えた景色がある」という文章に表れているのではないかと思います。
葵と出会えたから見えた景色
葵と出会う前の慎一郎は、仕事以外の事に関心がなく、「何かを諦めたような顔ばかりしていた」と、遠藤美津子(斉藤由貴さん)は言っていました。
葵と海辺でデートをした時に見た、家族の幸せそうな光景、それを慈しむ心を持てるようにまで、慎一郎の心は豊かになっていました。
「他者を思い遣る心」、それこそが葵が見せてくれた「景色」です。
そのため慎一郎は、「フォルトゥナの瞳」の能力に気付いて以降、葵以外の人の命を救えず、そのたびに思い悩み続けてきました。
電車事故を止めなければ、慎一郎は今まで以上に多くの命を見捨てることになります。
慎一郎にとってそれは、自分の命は助かったとしても、心を殺してしまうような苦しみが待っていたはずです。
たくさんの人たちが苦しみ死にゆくのを見逃すことはできない。
葵とともに生きていくことを夢見た慎一郎が、葵と出会ったからこそ他者を見殺しにすることができなくなった。
葵の事を愛しているからこそ、葵が見せてくれた「景色=他者を思い遣る心」を捨てることができなかったのです。
だから慎一郎は、葵が確実に助かると分かっていながら、それでもなお電車事故を止める「覚悟」を決めたのです。
まとめ
今回は、映画「フォルトゥナの瞳」のネタバレ付き評価と、最後の手紙に関する考察を行ってきました!
「他者の運命が見える」にもかかわらず、それを止めることは許されず、もし破れば自分の命が削られる…。
それでも、愛した人と、愛した人が見せてくれた「景色」を大切にしたい!
手紙では「僕は弱い男です」なんて書いてありましたが、とても強い想いを持っていなければ、こんな苦しみは到底耐えられませんよね…。
愛する人への想いをまっすぐ貫くことの大切さを描いた、とても美しい映画だったと思います!
皆さんも、サブスクで見られる「フォルトゥナの瞳」で、涙してみてはいかがですか??